大竹まことのゴールデンラジオ 2012/12/21放送分(ハマカーンのTHE MANZAI優勝後初出演)

レギュラー出演:大竹まこと室井佑月太田英明アナウンサー、ハマカーン

ひさーしぶりの更新となりました。祝・ハマカーンTHE MANZAI優勝!というわけで、12/16にTHE MANZAI 2代目王者になったばかりのハマカーンが金曜レギュラーとして出演した際のオープニングトークを部分的に書き起こし。

大竹「苦節…12年?無冠の王者が、その無冠を返上しました」
浜谷・神田「はい!」「はい!」「ハマカーンです!」
室井「おめでとーー!!!」

一同拍手。

大竹「同じギャグは通用しないと思うけど、どん兵衛分けろよ。さっきあそこで言ったからインパクトないかもしれないけど」
神田「どん兵衛はね。…審査員の人が分けろって言うのは癒着じゃ?」
大竹「黙ってろ。ゴミみたいな奴は黙ってろ!…で、あと他に何もらったの?」
浜谷「分捕ろうとしてません?」
大竹「すごいなーって言ってんだよ。で、あと何当たったの?」
浜谷・神田「宝くじ6000枚」
しばらく宝くじ談義。6000枚の宝くじ代は180万円。
大竹「180万円分?カネでくれって言えないの?実を取った方がいいだろ?」
当たるか当たらないかで大竹が当たらねえよと言うが
神田「当たるよ、きっと:D」
浜谷「ええ?」
大竹「お前、そんな希望的観測なかったぞ。今まで」
神田「いやいや、でも、毎日楽しかったですよ。これからもずっと楽しんだろうなーって思ってやってました」
大竹「…こいつはいいよなー、ほんと。今回も、お前がリラックスしてたからだもんな?」
神田「諦めてたんす」
大竹「諦めてた?」
神田「決勝行けただけでラッキーと思ってたんです」
大竹「…ああ、余録だと思ってた?」
神田「ほんとにそうです。もうボーナス。」

まさかの余録発言。そしてここから、実は神ちゃんのワガママで、THE MANZAI本番10分前に1本目に出すネタを変更していた事が判明。

浜谷「そうなんですよ。(本番で)2本やるじゃないですか。一本目決めてたんですよ。予選で順位が良かったやつに。用意してたんです。これで行こうって。
スタッフの人からもう場所移動しますよって言われて、本番始まる10分前に、こいつ急におれの方向いて。
あれ、どうする?あれでいいのかな?』って急に言い出すの。
もうなんだよ、こいつ!直前で言うなよ!こっちは腹くくってんのに!
でも、すごい泣きそうな不安な顔してるから。
『どうしたいの?はっきり言いなよ』って言ったら、
『なんかさー、なんか好きな方やりたいなー、なんて』
『じゃあ、2本目の、お前がそっちの方が好きなんだろ。じゃもうそっちでやってやるよ!』って。それで、直前で変えた」
大竹「すごい!」
神田「一本しか出来ないと思ってて。勝てないと思ってたし。悔いを残さず思い出づくりしようと」
浜谷「おれ、こいつの思い出づくりに付き合わされたんすよ。あの大事な大会で!」
大竹「でもそれ、正解…だった。結局」

コンテストの本番10分前で、前々から決めてたネタ順を変えられたら、普通キレると思うんですが、キレながらもガシっと受け入れて、あの結果を生み出した浜谷さんカッコヨス。てゆか、きっと神田さんはずっと言いたかったけど言い出せなかったんすかね。…子供か!

大竹「あれ、神田は、やっぱし最初の方が、面白いと思ってたの?」
神田「いえ、そっちの方がウケないと思ってました」
大竹「なんで?」
神田「あまりにも自分たちが楽しみ過ぎてるので。皆さんにお出しするより、自分らで勝手に内輪で盛り上がってる感じで。ウケにくいだろうなと」
大竹「なんでこいつこんなクールなの?」
神田「自信がついてきました。変わりました」
浜谷「今日ちょっと遅刻してきましたよ。(優勝して)一発目なのに」
室井「でもさー、毎年毎年、他の組が優勝してるのにさ。神田くんがホント嬉しそうに拍手しておめでとうなんつっちゃったりしてさ。こいういう人たちが優勝したらどうなるのかなと思ったらさ…ベソベソ泣いてさ。ちょっとあたしはやられちゃったよ。泣いちゃったもん」
大竹「これでお姉ちゃんの呪縛から逃れられる…お姉ちゃんに小遣いやれよ。自分の会社のストッキングでも買いなよって」
神田「ええ、ストッキング代くらいしか、おれあげられないんすか?」

最近ハマカーンのネタが変わったきっかけ。

大竹「ここまで来るのにさ、二人でもう別れようってなかったの?正直に言えよ」
浜谷「正直こういうネタのスタイルに変える3,4年前に、もうええわと。このままやるなら。やめようかという話はありましたね」
大竹「相方はヤル気あるんだかないんだか分からないしな」
浜谷「それで、次の一年間は全く違うのやろうと」
神田「スベってもいいから」
浜谷「それが去年だったんです」
浜谷「それもダメで。もーう、ほんとにどうでもいい!ってなって。『神田さん、もうあなたには期待しません。普段通りやってください。わたしは思うように話します』と」

結局この「普段どおりに話す」が良かったんですよね。自然でダラダラしてて展開が読めなくて圧倒的に面白い本番のネタに昇華。

大竹「前にも言ったけど。下衆の極みを乱発してちゃダメだと。あれ言ってるうちは、まだダメだぞと」
浜谷「ほんと、今年の序盤の方、3月、4月に行っていただいて」
大竹「そのまあ、面白いけど、ギャグだから、そんな長いこと続かないわけじゃない。髭男爵だって、いつまでもルネサンス言ってないじゃない?そんなには続かないよと。
だから本番の中の二本目で下衆の極みが入った時、センテンスが短くて、なげやりなこと!ウケてもウケなくてもいいやと。本来ならここでウケようと思って言うギャグだけど」
浜谷「その発想とかもここ一二年の」

あの観客も(多分)待ってた、ここぞの「下衆の極み」をあえて流して言った所はホントかっこよかったです。「下衆」だけじゃなかった!

その後、優勝翌日に出演した「笑っていいとも」のネタ見せで見事にスベった話。神田が「レベルが低かった」と反省すると…

大竹「まあでも、レベルは高かったよね。今年の(THE MANZAIでのネタは)。ホントにクールに判断して、ハマカーンに入れられて良かったよ、おれも。行く前に面白く無いと絶対に入れないからなと念押してたからね」
浜谷「大竹さん・・・ほんとまあ、終わったから言いますけど、ちょっとやそっと面白いのじゃ、逆に入れてくれないだろうなと」
大竹「他と同じくらいだとね」

優勝して神ちゃん大泣きしてましたが、室井が大竹も泣いてたとイジると…

神田「ええー、大竹さんが泣いてたら超嬉しいです:D」
大竹「なんでお前がそんな事言う!!神田は、このコンビどうしようと思ってたの?
10年続いてる。お姉ちゃんに洋服買ってもらったりして。だけど、もらう給料としては、お前はまあ姉ちゃんがいるけど、いつまでももらってちゃダメだなって思ってるだろうし。ただ、二人の給料は3万だか4万だかって事もあっただろ。一ヶ月で」
神田「なんとかなるとしか。なんとかコマゴマしようと」←ダメさの萌芽。
大竹「別れようととかは?」
神田「いや、ないですね。一人でなんも出来ないですもん」←ダメさ炸裂一発目。
大竹「カフェとかやろうと思わなかったの?姉ちゃんのカネで?」
神田「ああー!でも、商売とか大変そうなんで。←ダメさダメ押し。
漫才やってて楽しいし。今までギリギリで食えたんで。これからもギリギリ食えるだろうなって」←ダメさ大爆発。
大竹「言っとくけどね、出た当時、おまえほんとにダメだったんだよ。すごいダメだったよね?」
浜谷「エラそうに突っ込んでましたよ」
神田「がんばってツッコミっていう人の、マネしていました」

神田さんがイイ気になると皆で一斉にイジりますが、少しでも引っ込むと、必ず大竹さんか浜谷さんがフォロー。今度は浜谷の番。なんだかんだ言って、皆でよってたかって甘やかしています。

浜谷「これ僕の勝手なあれなんすけど、神田歩んでる道の先に、なんとなきたろうさんがいるという気がします。きたろうさんの高みに近づいてるような」
大竹「そういう感じがちょっとあるかもしれないね」

きたろうさんが高みなのかは置いといて、この後、大竹さんのフリで神ちゃんの昔の彼女たちの話になり、ここから室井佑月が得意分野で面目躍如。

大竹「別れていった女たちは、どう思ってるんだ、神田。お前が、こんな優勝するなんて思ってなかっただろう」
神田「ぜんっぜん思ってない」
大竹「変なババつかんで捨てたと思ってた。こんな大きな大福に。いちご大福になるとは思ってなかっただろう」
神田「え、いちごってなんすか?高みに登って、いちご大福なんすか?!」
大竹「いいじゃないか、いちご大福おいしいだろ!」(大竹さんは甘党)
室井「別れた女は大喜びしてくれてるよ、ぜったい。だってヤじゃない。自分が過去にクズみたいな男と付き合ってたと思ったら」
大竹「ああ、そういうことか」
室井「知ってたって。私は知ってたって思いながら飲む酒はおいしいよ、きっと」
大竹「お前もハンパな経験してないな。いろんな経験してんな。いい酒が飲みたい?別れた男が堕ちていくのは見たくない?」
室井「そりゃあそうでしょ」
大竹「そうか、ざまあみやがれとか思わないんだ」
室井「え、だっていい風になったてらさ、脅して助けてもらえるかも。(一同爆笑)だけど、やじゃん。過去付き合ってた男が失敗したら」
大竹「今日の(投稿)テーマにできるね」
室井「外の人が別れた男の悪口言ってると、頭くるよね。なんかー、あたしの方がもっと面白く悪口言えるとか。私の方がもっと悪口上手」
大竹「悪口なのかよ」

その後、室井さんが浜谷さんの女の話を振ったのに、いつの間にか神田さんがいかにダメなゴミだったかという話に。

大竹「まあ人生ね。12年の谷があって。まあまあ、こんなこと言わなくたって誰だってわかってるけど。勝負はこっからになっちゃうんだよね。業界はキビシイよね」
浜谷「漫才は13年近くやってきましたけど」
大竹「でもなんか、ゴミだった神田がね」
浜谷「使えそうなゴミに
神田「なってきた?:D」←喜ぶなw
大竹「水曜日のゴミの日に出そうかちょっとと迷ってたけど」
浜谷「玄関先に置いてたけど。意外と資源ゴミで大事だったと」
大竹「レアメタルか何か入ってるかもしれない。とっといたら宝物になるかもしれないと。…そういう風に浜谷が思ったってのは大きいね。もうしばらくは二人でやってみようかと思ったって。(しみじみと)…良かったなあ、神田」

これだけゴミだと言われまくっても、マイペースな神田さんが本領発揮というか本性出しまくり。

神田「浜谷に『神田さんにはもう何も期待しないから』って言われた時、ああラクになった!って」
室井「喜んでたんだ?!」
神田「でも、もうちょっとしたら捨てられるかもとも思った」
大竹「玄関先まで行ってた?」
神田「『なにもしないでいいってお前が言ったんだろ』って切り返してやろうと思ってたんだよね。『何もしないでいいって言ったから何もしないんだよ!』って」
大竹「そう言いつつ、本番寸前でネタ変えようとか、自分が自信有る方のネタやりたいとか。やっぱし、手馴れてる分のネタを、どうでもいいって言いつつも、小さな炎は心の中に、やっぱし。これ燃やしてから辞めようっていうのがあったたんだよな?」
神田「燃やすっていうか、全然辞めようと思ってなかったです。思い出作りとは言ったけど。ずっとダラダラやろうと思ってた
大竹「そうか…もうやめろ、お前w」

冒頭のトークはここで終了。この後はゲストを交えてのトークに。