サタデーナイトライブJPN 2011/12/24

ETA: す、すみません、タイトル間違えました・・・2012年じゃなくてまだ2011年でしたorz
6月に始まった日本版SNLも今回でもう(まだ?)6回目。奇しくもクリスマスイヴの放送となりました。さんまちゃんと今田耕司さんは終始サンタ姿。ゲストは、今回初の試みで音楽ゲストとゲストホストを兼ねた歌手のAIちゃん。

クリスマスの思い出

最初のコーナーは明石家サンタと今田さんを進行役に、ピカルメンバーたちとAIちゃんが一人ずつ前に出て、それぞれ思い出の曲をかけながらクリスマスのエピソードを披露。
又吉は女の子に気味悪がられた話、西森さんは鉄工所のクリスマスが垣間見えるエピソードで安心の笑いを取り、綾部は熟女ネタの寿命も切れてきたのか若干スベリ気味。大林くんは全く自分のエピソードを披露しようとせず、飄々と仁鶴師匠のモノマネをやり通しました。ステキ。
渡辺直美ちゃんはSpeedのWhite Loveを選曲。さらっと「ビンボーで子供の頃クリスマスプレゼントをもらえなかったけど、一度だけ靴下に1000円札が入っていたことがあって、それでこの曲を買ったんです」といい話をしてくれました。 いつまでたっても話をさせてもらえない澤部君は安心のいじられクオリティ。
徳井さんは生放送でミニモニの曲をバックに「この曲やってた頃僕イ○ポで・・・」と言いかけた瞬間に、さんまちゃんと吉村に後ろに連行されていました。あれはリハーサルと違うこと言ったのかしら。

コカコーラボトルでクリスマスソングメドレー

この衣装で、ハンドベル、コーラのボトル、風船などを使って定番のクリスマスソングをメドレー・・・するつもりだったようですが、どうも練習が行き届かなかったのか、生放送に明石家サンタがテンパリすぎたのか、あんまり演奏のテイはなく。ドタバタしているうちに間延びしたまま終了。ちゃんと演奏したハライチの岩井くんのピアノの「戦場のメリー・クリスマス」と、大林くんのギターの「サンタクロースが街にやってくる」のみが、公共の電波で放送する価値あるモーメントでした。ちゃんとしたバンドも後ろにいるのに、AIちゃんもいるのに。モッタイナイ。演奏も出来た上でコントにしようよ、とういか、もう演奏出来ないなら潔くテープで流して、コントしようよ。

まとめ 「えすえぬえるじゃぱんは、えすえぬえるをあきらめた」

なんというかもうSNLをやることを完全に諦めたように見えました。そして生コント=ドリフの原点に帰ったようです(チャンネルが違いますが)。でも上記引用のビデオでお分かりの通り、ドリフの生コントや生音楽コントってもっと完成度が高くて面白いのです。・・・やっぱり毎週やって場数踏まないと無理なのでしょうか。たとえ毎週ピカルで共演していても、生と収録では緊張感が全く違うのでしょうか。それとも、超多忙なさんまちゃんや今田さんとスケジュール合わせようと思うと、思うほど練習が出来ないから完成度も低くなる、という悪循環なのでしょうか。もし後者がコントのレベルの低さの理由なら、さんまちゃんや今田さんの責任ではなく、時間が無いことがわかっている二人をこの番組にアサインした人の責任だと思うのですが、どうでしょう・・・。

おまけ:今年の本家SNLのクリスマスコン

気を取り直して、本家アメリカのサタデーナイトライブでは、今年はどんなクリスマスコントをしていたのでしょうか?先週の放送分から2つピックアップします。

アカデミー賞の司会で日本でも記憶に新しい?ジミー・ファロンのダサすぎて耳から離れないクリスマスソング

正に神をも畏れぬコント「ティム・ティーボウ選手を訪問するイエスさま」

NFLで今年大活躍をしたティム・ティーボウ選手は、極度に信心深い福音書キリスト教徒。かなりピュアな方のようで、親子で中絶反対のCMに出演してしまうほど。
アメリカのお笑いは昔から非常にリベラルなので、ティム・ティーボウ選手は正に格好のネタ。
今日も奇跡的な勝利をおさめたデンバーブロンコスのロッカールームで神に祈りを捧げるティーボウ選手の元を、なぜか突然イエスさまが訪問。感激して飛びついてくるティーボウに「落ーち着けや。神と精霊が入るスペース空けときー」と妙にドライに距離を置きます。「聖書だけじゃなくてちゃんとチームのプレイブック(作戦図)も読まなあかんで」と、信仰以外が目に入っていないティーボウ選手の盲信ぶりを茶化す、ちょっと大胆なコントでした。でもそれほどティーボウ選手をバカにしているわけでもなく、上手に一線を保っていたと思います*1

宗教ネタをアメリカでやってしまうと、すぐに噛み付いてくる人たちがいるのは当然でして、案の定パット・ロバートというテレビ伝道師さんに「思い上がりも甚だしい」「もしイスラム教徒の選手を題材に同じようなネタをしたら、爆破テロをされるぞ(←この発言の方がよっぽど失礼な気が・・・)」とボロクソに口撃されてしまったようです。でもこの怖いもの知らずの姿勢こそスカっとさわやかコカコーラ、じゃなかった、サタデーナイトライブではないでしょうか(←わざとらしいいいまつがい)。

まあ、ここまで思い切れるかどうかわかりませんが、日本版サタデーナイトライブにも、もっと切れ味鋭いコントに挑戦してほしいです。そのためには1)時事ネタをタイムリーに反映できるように毎週放送にすることと、2)テンポを良くするためにメンバーの数を整理することでしょうか(さんまちゃんとか、さんまちゃんとか、さんまちゃんとか切ったほうがいいと思う)。まだまだ(ちょっとは)期待してますよ・・・。

*1:リッキー・ジャヴェイスみたいにズタボロには斬りつけてないと思います。私はティーボウ選手に全く思い入れがないのでそう思うだけかもしれませんが・・・