タイムスクープハンター S3ep1「のろしを上げよ!」2011/05/12

タイムトラベル物とはいえ、これまで江戸時代、明治時代など近世を扱う事が多かったタイムスクープハンターシリーズ。一番古くても15世紀の室町時代(忍者の回は時代が発表されていない)でしたが、今回は、一気に遡って平安時代初期の871年。しかもこの番組が扱うのは、名もなき一般人たちなので、平安絵巻に出てくるような豪華な人たちは現れず*1、まだ「中世」というより「古代」という感じの、粗末な服を着た人々。室町時代くらいまでは、話し言葉も時代劇風&現代風のミックスでしのいでいましたが、今回はさすがに全く現代とは違う話し方なので、ずっと字幕スーパー入り。「しかり!」「否!」という話し方が結構可愛かったです。

9世紀の主な情報伝達手段だった「烽火」を守る人々の一日をドラマチックに描いていて、とても楽しめました。ちょっと時代は違いますが、「交易」、「海賊」というのは、なにげに最近主要キャストが発表されたばかりの、来年の大河ドラマ平清盛」のキーワード。記念すべき第3シリーズの一回目をこれまでにない平安時代にしたのは、そんな理由もあるのかな。

現代のように自分で選んだ仕事ではなく、国から強制されて付く兵役のような役回りであり、無給でしかも厳しいルールに縛られていた烽火の番人。なのに命をかけて職務を全うしようとする男たちの話で、なかなか胸熱でしたよ。本当にここまで頑張る人たちがいたのかどうかは別にして。うーん、実際はどんな感じだったのか気になる視聴者の為にも、TSHのホームページで、是非是非further readingのリストを教えてほしいです。

いつも通り面白いタイムスクープハンターでした。沢嶋君は相変わらず「特殊な交渉術」やら「Physical version up system」だとかアヤシゲな技術を使っていて、おやくそく厳守のステキSFキャラ。でも、杏ちゃんいらないよね。杏ちゃんを使うなら、沢嶋君を一回休みにしてもいいから、普通にタイムスクープハンター役で登場させて上げてください。あのやり取りは単なる時間とCG代の無駄だと思うのだよ。

*1:もちろんまだ9世紀なので、まだ唐の影響が強く、十二単などはなかったけれど