シティボイーイズ「10月突然大豆のごとく」名古屋公演 10月29日(千秋楽)

会場:名鉄ホール
長年名古屋に住んでいるのに、名鉄百貨店の上階にこんな立派な劇場があったなんて知りませんでした。パルコ劇場よりだいぶん立派だけど、東急bunkamuraほどではないくらい、かな

シティボーイズ中村有志さんもラバーガールもザ・ギースも生で見るのは初めて。
めっさ笑った!けど、オチがないコントが多い(というか斉木さんときたろうさんは、存在自体が出オチという芸人最終兵器)ので、東京03公演のようなスッキリ感はないかも。なのに、次の公演もまた行きたい!と思ってしまう。そら、こんな立派な劇場に善男善女がつめかけるわけだーと、分からないながらも妙に納得してしまいました。

おじさんたち、皆還暦過ぎで、考えてみたらもうおじいさんに近いんですよね。若者たちと気持ちよさそうに遊んでいたというか、もて遊んでいたというか。フリートークで判明した、きたろうさんの大水さんへのもてあそびぶりが特にヒドかったですw


以下ボロボロとネタバレしています。WOWOWで見るよ派(11/29放送)、DVDを気長に待つよ派の方、ごめんなさい!








ざっくりしすぎな覚書き

開演と同時に、舞台上に佇んでいた きたろうさん。それだけで巻き起こる笑いと拍手。続いて大竹まこと斉木しげる登場。拍手。大竹さん、いきなり客席に向いて、丁寧かつバッサリと「われわれにそんなに気を使わないでください」へ? 大竹さん、その後何事もなかったように芝居に戻るw 

気を使わないでなんて言ってくれたおかげか、その後ラバガとギースが舞台に登場しても誰も拍手してくれませんでしたw

中村有志さんの演じた役は、可哀そう過ぎて笑えないレベルなのに、笑わせてしまう感じのが目立ちました(Mr. カトウ、ユリさん)。

全体を通して尾関さんの存在感と重宝されっぷりがパねぇ感じ(ただ御祝儀が欲しかった男、さておきクラブ、コロス、最後のコント)。

冒頭の怒涛のショートコントのネタのバラエティと、移り変わりのスピーディーさに感嘆。おじさんたち、セリフ覚えないので有名だった気がするんですが(こら)、あれはかなりハードなオープニングだったんじゃないかと。「10月突然、終電が7時に」みたいに、想像以上に若手二組も含めた人数の多さを生かしたコントが多かったです。

ふと気が付くと、シティボーイズ3人だけのネタが、冒頭の船を待っているショートコント以外にない。凄く面白いのだけど、3人だけでのんびり喋ってるコントも見たいなあと思っていたら、最後に正に「おじさん3人だけでのんびり喋ってるコント」を堪能できました。全然オチてないオチだけど、美しかったです。が、余韻を味わいたいな・・・と思った瞬間に、にぎやかなエンディングの音楽。もう一呼吸置いてから流してほしかったかも。ちょっとだけ残念。



楽日のカーテンコール

最後のコントと同様、まずはシティボーイズのおじさんたち3人だけでご挨拶。

大竹「楽日なのでね、何回も公演やってるとね、あ、こういう所で笑うんだな、と。教えられる事がたくさんありましたよ」やけに謙虚な大竹さん。
でも(セリフをトチって)「息をのんだ所で笑っちゃダメ!」ときたろうさんw 

大竹さん、斉木さんの「重厚」なお芝居にダメ出し。「こいつ、てにをは間違えてんだよ! 『○○をお前に託す』、っていう所を『○○が』って言っちゃったんだよ!で、どうすんのかなと思ってたら、ちょっと黙っちゃうんだよ。で、『○○をお前に託す』、って言いなおしやがったんだよ」観客大喜び。 出演者のトチリがこれほどお客さんから愛される人たちは、いないと思うw

その後も「叱りバー」で、斉木さんのポールダンスで場面転換をもたせる無茶なシーンについて、どうもいつも以上にがんばりすぎてたみたいで、大竹さんがダメ出ししまくり。

きたろうさんにもダメ出し。高校生クイズのシーンで「チーターという愛称の歌手は誰?」の問題に「他の二人は水前寺清子って答えてるのに、お前だけ『チーター!』って答えてただろ!」「後ろで尾関が『今チーターって言った?』ってビックリしてたぞ」
きたろうさんたちにキレる「日テレ職員」役の有志さん、きたろうさんの間違いなぞなかったように演じていたわけですね。さすが。って、もう慣れっこですもんねw

この後、やや唐突に中村有志さんを舞台挨拶に呼びつける大竹さん。
中村「斉木さんの「重厚」な芝居は、他の公演では見ないようにしていたけど、今日は楽日なので、(土下座の姿勢から)チラっと顔あげて見てみたんですよ。もう笑っちゃって、笑っちゃって。ハラ痛くなっちゃった」と絶賛。ホメられる斉木さんに、大竹「そういうのは出来るんだよ。でも普通の事がちゃんとできないんだよ!」w

中村「花嫁衣装ってのは、誰が着てもキレイに思えるものだよねv」 一瞬の間。大竹「いや、それは失礼だろ」たしかにw

席が遠かったので良く見えなかったのですが、実は有志さんは、結婚式のシーンで毎回泣いていたそうです。斉木さんか大竹さん?「コントだよ。いや、お客さんが泣くのはまだ分かるよ。なんで(やってる本人が)泣けるの?」大竹「バカじゃないの」w 中村「いや、あの長年の恨みというか、そういうのでね、泣けちゃうんですよ。54歳でようやく結婚できたというね」54歳は有志さんの実年齢。実は54歳にして3回結婚に失敗しているとバラす大竹さん。

楽日なので特別に、演出の細川さんも舞台挨拶に。ラバガ、ギースも同じタイミングで舞台に戻ってきました。
細川さんはずっと一番後ろで見ていたそう。今日はすごく泣けた。ああもう終わってしまうのだと思いながら見ていた。「有志さんが結婚式で毎回泣いてるの見て、バカだなぁーと思ってたんですけど、今日は泣いちゃいました」出演者に向かってバカってサラっと言っちゃう細川さんw

ラバガに話を振った所で、大竹「今日はダンスのシーンがめちゃくちゃ長かったな!」 大水君と大竹さん、飛永君ときたろうさん、尾関さんと斉木さんで組になってチークダンスを踊るシーンがあったんですが、たしかに妙に長かったw 途中で尾関さんと斉木さんが突然タンゴになり始めたあたりで、おかしいなと思ったんですが、やっぱりアドリブで引き延ばしていたようです。
大竹「それでさ、大水がやけに抱きついてて気持ちいいんだよ」え? 「大水はさ、野球やってたから、胸板がすごいんだよ。なんか女の気持がちょっと分かっちゃったよ!」
大水(自分の二の腕を指して)「この辺にヒゲが刺さるんですよ・・・」www うっかり萌えてたのは大竹さんだけだったようです(こら)

感想を求められて、大水君「キングオブショートコントwに出ようって(きたろうさんと大水君でコンビになってショートコントを連発する)シーンで、最初のうちの公演では『猫カフェに来る、という設定だったんですよ。でも、ある時突然『犬カフェ』になって、それには何とか付いていけたんですけど、今日の『カフェ大相撲』はちょっと・・・」www あれ、アドリブだったんだ! 
大水君、劇中ではさらっと「大鵬や昔のお相撲の映像が見られるカフェ」と返してました。全く動揺が見えなかったと、おじさんたちも感心しきり。きたろうさんがイメージしていたのは「幕下の力士とかがいる感じで、お茶飲みながら相撲が見られるっていう」なんだそりゃw 「・・・でも、これはあんまりまとまらないな、と」自己ツッコミ入れるきたろうさん。


最後にギース。大竹さんが、尾関さんに今日は何点の出来?と聞くと、割と上から目線で「90点ですかね」 思わず尾関さんに向かって一歩踏み出す大竹さん。立ち位置が真ん中なので、一番端にいる尾関さんに届かない。全然ひるまず尾関「皆さんが、です」え? 大竹「じゃ、お前は?」 尾関「95点です」www

高佐さんは、結婚式のシーンでやたらに拍手喝采だった事についてコメント。「はじめてですよ、観客席から『おめでとう!良かったねー!』って皆から声かけられたの」w「バカですよ、あれ」こらw
斉木「結婚式に呼ばれたお客さんの役をやってくれたんだよ :)」
中村「『ゆうちゃんキレイ!』って言ってるお客さんもいましたよ」ぶはw

最後に、おい、と斉木さんを促して、セーターの中に隠していた公演パンフを出させる大竹さん。にっこりさわやかに宣伝。何故か買わずにいられない気分にさせられましたw そして突然、パンフの出来について飛永君に振る。「皆さんの文章が面白いです」と、そのまんまなコメント。大竹「(毎回宣伝してるんだから)いつか来るって分かるだろ!」 最後まで叱りまくってましたw

まとめ

面白かった!です。ザ・ギース見たさに飛びついたようなものでしたが、終わってみると「おじさんたち3人だけの公演が見たいな」なんて思ってしまっていました。あ、おじさんには有志さんも含みます。
そして、エンディングで明らかになった(主にきたろうさんによる)若手へのむちゃぶりw ラバガとザ・ギースは、本当にラッキーだったと思います。この勢いで、Youたち来年のKOC、優勝しちゃいなv