NHKアーカイブス「“天才”チンパンジー親子アイとアユム」2009/07/04

言葉を認識した“天才”チンパンジー・アイちゃんが子供を産んだのは9年前。その子育ての様子と、息子アユム君の成長ぶりを見ながら、学ぶこと、はぐくむことの意味を見つめ直す。
ゲスト:松沢哲郎さん(京都大学霊長類研究所教授)/司会:桜井洋子アナウンサー&林家三平

途中からみたけれど、わたしも三平師匠と同じく、フラッシュ記憶テストでアユム君に完敗でした。
そのおぼつかない記憶力から取りだしたので、かなりウロ覚えの要約ですが、松沢さんのことばから。

アイが天才なわけではないんです。チンパンジーが天才なんです。


ただ、人間でも向き不向きがるように、打たれ強い子、間違えるとクシャンとなってしまう子もいる。
問題に正解しなくても、ほかのやり方を試し続ける子もいる。その子なりのプログラムを組んであげれば(きっとその子も伸びる)。
アイはとても粘り強い子だった(=プログラムに最適な子だった)。


チンパンジーはとても人間に近いが、ねたみ、そねみ、うらみといった感情はない。そういう意味では「付き合いやすい人たち」


(フラッシュ記憶ではアユム君が人間を超えているが)目の前にある物を記憶している。過去や未来に思いをはせることはない。
人間は過去と現在を比べて絶望したりするが、その反対に未来を思うことで希望を持つこともできる。

松沢さんがチンパンジーを指す時「あの人たち」と呼ぶのが非常に印象に残りました。