名将の采配 2009/06/17「テミストクレス・勝利を導く“先読みの才”」

プレゼンター:綿引勝彦
実況:永井伸一アナ
解説:来村多加志(阪南大学教授)
ゲストプレイヤー:松木安太郎安田美沙子


「タイムスクープハンター」枠の新番組。
3回目だそうですが、今回初めて見ました。5分で説明できることを綿引勝彦に大袈裟なオープニングをさせ、タレントにわちゃわちゃさせて30分に引き延ばしたNHKらしからぬ番組。でも面白いんだ。つい見ちゃう。


今回は紀元前480年のギリシア対ペルシアの戦争の戦局をギリシア寄りにさせた「サラミスの海戦」における、ギリシアの名将テミストクレスの采配をおべんきょう。やや夏休みの工作的な模型を使って、ゲストプレイヤーが「名将の采配」を再現・推理し、「失敗か成功か」を歴史の教授に判定してもらうんですが、再現は一歩一歩進めていくので、都合3回くらいは判定タイムがあった気が。

ゲストが肝心?

自分が考えたわけでもないのに先に答えを知ってるので、やたらに「ああ、間違ってますねー」と上から目線な永井アナウンサー(腹立つ美声)。
精神論とサッカーのフォーメーションで海戦を語りまくるものの、いざ解答するとなると安田美沙子に丸投げする松木監督。
「つよーい、すごーい、わあ〜」と思ったこと全部口に出して相槌打ってるけど、よく聞いていれば松木監督よりずっと鋭い安田美沙子ちゃん


この二人、結構いい線まで行くのに最後でハズしちゃう。でもそのおかげで30分もったので、適度に当たって適度に迷走しそうなゲストを呼ぶことが、この番組のカギなのでしょうか。
もしゲストが宇治原だったら、番組ブチ壊し。


出題 ⇒ 1分熟考⇒ 大正解! ⇒ 番組が5分で終了


なんてことになりかねない?!いや、むしろ得意気に「おわかりでない?お教えしましょう!」ともう一人のゲスト(菅ちゃんだったらいいなあ)に向かって解説しかねない。・・・それはそれで見たいかもしれませんv

肝心の采配は

戦力半分で大国ペルシアに大勝利した戦術の展開は楽しかった!解説も懇切丁寧でよーく分かりました。ホーンブロワーとか銀英伝とか、海戦ものが好きな人なら絶対わきわきする。
ただ、歴史バラエティというよりも、歴史ゲームユーザーのためのバラエティという感じなのが残念。テミストクレスペルシャ王に恩を売っておいた話も、そんなに「先読み」できるなら、そもそも増長してアテネ市民の反感買ったりしないのでは・・・。ちょっとこじつけかなと思ってしまいました。


やっぱり早く帰ってこないかな、「タイムスクープハンター」。歴史についての知識欲を満足させてくれるという点では、「タイムスクープハンター」の方がずっと充実感がありました(ツッコミ所も多かったけど)。それに要潤も毎週見られるし(そっちかい)。過去に取り残された沢嶋君、どうしているんでしょうか。