還暦の母と見るアメトーク 2009/06/04放送分「吉本うらやましい芸人」

ホスト:雨上がり決死隊
ゲスト 後列:オードリー、キングオブコメディ、小島よしお
    前列:劇団ひとりおぎやはぎバナナマン
「憧れの吉本芸人」ゲスト:FUJIWARA

母と見るアメトーク(じゃない方芸人に続いて二回目)

母は東京弁で毒少なめで演技が上手いコント芸人が好き。ベスト3は志村けんと次課長の河本と東京03。わたくしとお笑いの好みは全く同じなのでチャンネルでケンカ一切なし。逆に一人でゆっくり見たいのに、一緒に入ってくるのがちょっとめんどう(親孝行じゃないわたくし)。最近特にお気に入りが「知人にそっくり」のバナナマン日村(おかげでこの知人に会うたびに笑いをこらえるのに必死)。画面にヒムケンさんを目ざとく見つけた母がテレビの前にいついてしまったので、一緒に1時間アメトーークを見てみました。


本日のやや見慣れないメンツを前にして「え、この子とこの子は一緒にやってるの?」「いや、この子とこの子です、ママン」という「若手芸人貝合わせ」のような解説をしながら見る羽目に。母は日村さんがバナナマンというコンビだとあまり認識しておらず、設楽とコンビと聞いてびっくりしてました。小木と矢作を指さして「この人たちはコンビなの?」 オードリー若林を指さして「昨日ウッチャンの番組でスターウォーズのやってた子たち?」いえ、それはキンコメです、ママン。

非吉本芸人のためのアメトーク傾向と対策と悪ノリ

トークのお題「吉本芸人がうらやましい」「うちの事務所なんて有限会社、小規模でダメっす」は口実で、ひたすら「テレビ東京(のゴッドタン)で練習してきました!(設楽)」という「非吉本芸人の団体芸」披露の集団コント(最近のアメトークはこういうの多いなあ)。


過去のアメトークではフジモン「顔デカイからや!」にもワッキーの「オバケの救急車」にも入り込めずに悲哀をかみしめている「非吉本芸人」たちが(非吉本なのにしっかり入り込んでいたホリケンには「あの人あたまオカシイんで(矢作)」)、逆に司会の宮迫とホトちゃんと(多分客も)おいてきぼりにして、「オペラリアクション」「なっいー!」「最強の男」「増殖ダイジョブー」「広末涼子(河本バージョン)」「パス回し」と次々に披露。「唯一テレビ東京でもスベった」という「増殖ダイジョブー」がツボにハマって、母も私も爆笑。明るいわが家。

小木の単身突撃ロケ「吉本新喜劇で団体芸の神髄を学ぼう!」

いまだかつてこれほどアウェーなロケがあったか、いやないってくらいにアウェー。よりにもよって人見知りな小木が、単身NGKなんばグランド花月)に乗り込み、いきなり新喜劇の舞台に立つ。衣装もなくてロケで着て行ったままの姿。


まず控え室で大御所芸人たちにビビり、声かけてくれた巨人師匠(ゴルフのアレ、呼んでくれやー♪)にもマジビビり。
広々した稽古場ではふんぞり返ってフリーダムなチャーリー浜にビビり、舞台袖でも明らかにガチガチに緊張。
ついに出番が来ても、チャーリー浜のボケの波状攻撃にいちいちワンテンポ遅れてコケる小木。ついさっき小木は顔がキライとい言っていた母もめっちゃオカン根性丸出しで心配して見ていました。このロケのおかげで新喜劇の一糸乱れぬ団体芸っぷりよく分かりました。

非吉本芸人が選ぶ、好きな吉本芸人ランキング

今回は「めいっぱい団体芸を入れたい」構成のため、フリートーク上手の劇団ひとりとオードリー若林は出番控え目。代わりにオードリー春日と小島よしおが目だってました(←フリートークの時、最も団体芸による助けを必要とするふたり)。


「一緒に出演しているとホっとする、好きな吉本芸人ランキング」で人格の良さが出ていたのが、河本、バッファロー吾郎木村さん、おしゃクソ品川さん。このうち2人からボケを伝授されたり、ネタを改善してもらっていたのが小島よしお。よっぽど見てられなかったんだろうなあ・・・(涙) 春日も毎回間が長すぎてハラハラする持ちネタ「キャースガ」の展開(南米にある地上絵、あれなんだっけ?
「ナースカ!」など)を待ち時間に品川さんが考えてくれたそうです。これホントは若林の仕事。もう少し春日の面倒みてあげてください。


そして、吉本だらけの現場になじめないキンコメとその後輩にお好み焼きをおごり、ホテルに送り届けて、エレベーターの扉がしまるまで笑顔で手を振り続けてくれた木村さん、優しい。キンコメの今野じゃない方は、コントの小道具を自分で運んで自分で片付ける話といい、なにげにフリートーク上手でした。
ケンコバの2位も納得。フジモンはちょい意外でした。むしろ嫌がられてるほうかと。ブラマヨ小杉は「今いちばん打てば響きまくる鐘ですからねー!(宮迫)」。

宮迫さんもやってみた。

「なっいー!」で「ちょっとイラっときた」と言いつつも、観客おいてけぼりの団体芸を連発する非吉本芸人に付き合い続けてくれた宮迫とホトちゃん、いい人だなあ。宮迫は「最強の男」もやってくれるとは。仕込みで履いてたパンツがド派手。やる気出しすぎです。最後はヒムケンさんと二人で並んで「最強の男」。

母のまとめ

(原西のダンスを見ながら)吉本の人の方がバカになりきれるみたい。じゃない人たちは、シャイでちょっと斜に構えてる。バカになりきれるなら吉本に入れたかもねー。いや、多分選んで非吉本事務所に入ってるだろうし、と思いつつもかなり賛同してしまいました。爆笑問題ネプチューンくりぃむしちゅーアンタッチャブルみたいに「バカになりきれる」芸人(コンビ・トリオの全員でなくてそのうち一人でも)は、非吉本でも頭ひとつ飛び出てますものね、たしかに。


結論:母(62歳)はよく人を見抜いている。